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石塔の構成

石塔丸スリン型を例にご紹介します。
 棹石/竿石(さおいし)
 戒名を刻む石ですが、今では『○○家之墓』や『南無妙法蓮華経』等の文字を刻む石にもなっています。
 スリン
 蓮の華(蓮華)を簡略化した形です。西方浄土の極楽にて蓮華の上で坐禅を組んでいる姿をイメージして下さい。
 上台(うわだい/じょうだい)
 棹石には戒名、上台の石には名字を刻みます。棹石に名字を刻んだ場合家紋を彫る場合もあります。
 中台(なかだい/ちゅうだい)
 古い石塔には、中台の石に建て年月日、建て主を刻む石も見受けられました。
 芝石(しばいし)又は下台石(げだい)
 三段墓の台石です。関東型の場合、花立てや水鉢の台石にもなります。
 花立(はなたて)
 生花を立てる石になります。
 水鉢(みずばち)
 お水を入れとく石です。手桶の水はこちらの水鉢に掛けるとよいでしょう。
 香炉(こうろ)
 お線香用の石です。一度に多くの線香を燃やすと石が割れる場合がありますのでその場合、線香皿を外にだすか、お線香の量を調整して下さい。
 拝石(はいせき)
 納骨堂の蓋石でもあります。関東型では香炉を拝石の上に置きます。

石塔の寸法

標準和型の寸法

8寸角
9寸角
尺角
尺1寸角
尺2寸角
棹石
8×8×21
9×9×23
10×10×25
11×11×28
12×12×29
上台
13×13×8
14×14×9
15×15×10
16×16×11
17×17×12
中台
19×19×9
20×20×10
21×21×11
23×23×12
24×24×13
芝石
26×26×5
28×28×5
29×29×5
31×31×5
33×33×6

高級型の寸法

8寸角
9寸角
尺角
尺1寸角
尺2寸角
棹石
8×8×22
9×9×24
10×10×26
11×11×29
12×12×31
上台
13×13×9
15×15×10
16×16×11
17×17×12
18×18×13
中台
20×20×10
21×21×11
23×23×12
24×24×13
25×25×14
芝石
27×27×5
29×29×5
30×30×5
32×32×5
33×33×6
※数字は全て寸での寸法 10寸=30.3cm・10寸=1尺です。

和型石塔の代表的なデザイン

基本和型

石種:緑彩石
①棹上部:撫加工
②上台:角物加工
③中台:角物加工
④花立・水鉢:一体型
⑤香炉:角香炉

高級型

石種:黒彩石
①棹上部:香箱加工
②上台:切出亀腹加工
③中台:水垂加工
④花立:高級型
⑤水鉢:高級型
⑥香炉:経机型

スリン型

石種:本クンナム石
①棹上部:香箱加工
②スリン:丸スリン加工
③上台:切出亀腹加工
④中台:水垂加工
⑤花立:高級型
⑥水鉢:高級型
⑦香炉:経机型

上蓮華型

石種:深海石
①棹上部:香箱加工
②蓮華:上蓮華加工
③上台:切出亀腹加工
④中台:水垂加工
⑤花立:高級型
⑥水鉢:高級型
⑦香炉:経机型

上下蓮華型

石種:白彩石
①棹上部:香箱加工
②蓮華:上蓮華加工
③上台:返華加工
④中台:水垂加工
⑤花立:高級型
⑥水鉢:高級型
⑦香炉:経机型
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