思えば、
私たちの墓づくりは、
どこか遠回りなのかもしれない。
ただ、
初代から、
ずっとそうだった。
文字。
石。
向き。
配置。
バランス。
陽の当たり方。
影の落ち方。
その場に据わった時の、
静かな収まり。
四代目もまた、
そうしたものにも、
長く時間を使っていた。
そしてそれは、
今も変わっていない。
五代目になった今も、
なるべく施主に考えてもらう。
もちろん、
押し付けるわけではない。
ただ、
意味を知り、
自分で選んだものは、
やはり想いが残る。
人は、
関わったものほど、
愛着を持つから。
私たちは、
その想いに従うまでである。